2024年11月3日〜8日、フランスのAix Marseille(エクス・マルセイユ)大学の放射線防護・原子力安全プログラムのフランク・ファルコ教授と4人の学生が浜通りの研修に来訪し、NPO福島ダイアログがご案内をしました。
研修では、廃炉資料館や原子力災害伝承館、中間貯蔵施設を訪問したほか、産総研の保高徹生グループ長、福島県立医科大学坪倉正治教授、福島大学林薫平教授からは原発事故後の状況を知るための講義を受けました。
また、地域の人たちの暮らしへどのような影響があったかを知るため、川俣町山木屋地区での農家広野晶彦さんのお話を伺ったほか、大熊ふるさと塾の木村紀夫さんによる大熊町のご紹介いただき、放射線測定活動を行ったいわき市末続地区を訪問しました。
産総研保高グループ長、福島大学林教授のご協力をいただき、学生どうしの交流の機会を設けることもでき、充実した内容のプログラムとなりました。
エクス・マルセイユ大学の放射線防護・原子力安全プログラムでは、原子力を扱う以上、放射線防護に携わる者は原子力災害が起きたあとに、技術的側面のみならず、社会にどのような影響があるかをきちんと知っておく必要があるとの考えから今回の研修に至ったとのことです。福島の教訓が生かされるためのお手伝いができたことを、大変光栄に思います。来年のご訪問も楽しみにお待ちしています。
研修にご協力いただいたみなさまに、心から感謝申し上げます。産総研保高チームには様々なご協力をいただきました。ありがとうございました。