NPO福島ダイアログ主催で、11月28日(日)第23回福島ダイアログを実施いたします。
今回は、会場の人数制限の関係より、一般の方はZoomからご参加いただくことといたしました。リンク先より、お申し込み下さい。また、開催後、録画をサイト上に掲載する予定になっています。そちらもあわせてご利用下さい。
協賛:日本保健物理学会、日本リスク学会、フランス原子力防護評価センター(CEPN)、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)
テーマ:処理水をめぐる課題を福島で考える、世界と考える
日時:2021年11月28日(日) 9:15~16:30
午前:発表
午後:ダイアログ
一般来場:参加費無料。Zoomによりオンラインから可能です。コロナ対策によって会場の入場者数制限があるため、オンラインをご利用下さい。
こちらのフォーム からお申し込みをお願いいたします。
ご寄付のお願い:本ダイアログは、議論の公正性を保つために、補助金などの外部資金は利用せず、寄付金のみで運営いたします。ご支援何卒よろしくお願い申し上げます。
こちらのページにてご案内しております。
プログラムの詳細:こちらのPDFをご覧ください。
開催のねらい
今年で、東京電力福島第一原子力発電所事故から10年が経ちました。
事故の影響を受けた地域では、日常をすっかり取り戻した地域や、前向きに進んでいる地域も人もいる一方、まだ課題が残されている地域や人もあります。なかでも、現在、もっとも大きな話題となっているのが、原発構内タンクに溜まっている「水」の取り扱いです。
日本政府は、2021年4月にALPS処理水の処分方法を海洋放出にすると決定し、現在、関係者の間で協議が進められています。けれど、まだ多くの人の中には、割り切れない思いが残っています。もっと知りたいこと、言いたいこと、確認したいことがある、他の人の意見も聞きたいのに誰がどう考えているのかもわからない、そんな思いを抱いている人は多いのではないでしょうか。
また、処理水の処分をめぐっては、世界的にも処理方法だけではなく、その意思決定プロセスも関心を持たれています。日本では、福島では、何が問題となり、どのように話し合われているのか、そこにも注目が集まっています。原子力関係の施設のあるところは世界のどこでも、施設のあり方や廃棄物などの処分をめぐって、施設(行政)と地域住民や社会と係争になることが少なくありません。
そこで、NPO福島ダイアログは、処理水をめぐる意思決定をテーマとして関係する方達の意見を聞き、話してもらう集まりを開くこととしました。今回は、「賛成」「反対」の意見を議論するための集まりではありません。どうすればよかったのか、どうしていくのがいいのか、それぞれの立場や考え方で違ってくる、それぞれの現在の状況認識や課題を話してもらい、それぞれが考える材料にしていきたいというのが、今回の集まりの狙いです。
今回は、初めに国内外の様々な立場から現在の状況認識、経験や課題を共有し、その後のダイアログでは、フランスの原子力施設周辺で設立されている地域住民協議会(ANCCLI)のYves Lheureuxさん、そしてカナダでの住民と核施設との協議に関わってきたPippa Feinsteinさんにも参加いただき、海外での同じような状況にどう対応したのか、経験を共有していただきます。オンライン(zoom)で海外とも繋ぎ、日英同時通訳を介して、海外の方にも日本の状況をスムーズにお伝えする機会といたします。