多文化間精神医学会 学会誌『こころと文化』(2021年9月 Vol.20 No.2)に弊NPO理事長 安東量子の論文が掲載されました。原発事故後の「復興と女性」をテーマとした内容になっています。これまで語られてこなかった側面を描いていますので、ご興味をお持ちの方は、別刷りをおわけできますのでお手にとって頂けると幸いです。
タイトル:原発事故後の女性・男性・専門家ー福島ダイアログから見えたポジショナリティ・ダイナミクス
抄録:原発事故後、大きな社会問題となった「分断」は、同時に被災地となった福島に語りにくさももたらした。この語りにくさの背景には、事故後に引き起こされた複合的な社会的要因が存在する一方、事故前から社会に存在するジェンダーバイアスに基づくポジショナリティも影響を及ぼしている。ポジショナリティは、原発事故後の社会状況を反映して変化し、そのダイナミクスは、福島原発事故後、福島県内で継続的に開かれてきた福島ダイアログの参加者を観察することによって、その一端を窺い知ることができる。そこで見えてきたのは、原発事故後、一時は緩んだと見えた家父長制的社会が、時間の経過とともにより強化された形で戻ってきた被災地の状況であった。
本誌は、多文化間精神医学会のサイトよりお申し込みいただけます。→https://www.jstp.net/Magazine.htm
また、安東の論文箇所のみを印刷してある「別刷り」をご希望の方に、おわけいたします。
送料(130円)込みで一口500円として、NPO福島ダイアログへのご寄付として頂戴できれば幸いに存じます。
お振り込み方法については→https://fukushima-dialogue.jp/?#donation
ご希望の方は、サイトトップページにある問い合わせフォームよりご連絡ください。