2023年6月14日 NPO福島ダイアログ年次総会が開催され,2022年度の事業報告と2023年度の活動予定が承認されました.
2022年度活動報告
[ダイアログ事業]
11月5日, 6日に第24回福島ダイアログ「次世代と考える福島のこれから」を楢葉町ならはCANvasで開催しました.同時にオンライン中継も行いました.
[ダイアログ記録保存発信事業]
「第24回福島ダイアログ」の内容と記事をWebサイト上に掲載しました
[ダイアログ記録保存発信事業]
2021年度に開催した第23回福島ダイアログ「処理水をめぐる課題を福島で考える 世界と考える」の報告論文を,日本保健物理学会『保健物理』,日本リスク学会『リスク研究』,英訳版をフランス放射線防護学会『Radioprotection』にそれぞれ投稿し,掲載されました.
[海外交流事業]
2023年9月7〜9日にフランスで開催されるOECD/NEA第3回ステークホルダーワークショップに,理事安東量子が外部プログラム委員会メンバーとして参加しています.
[運営]
今後も長期に渡る福島復興に寄与することができるように,持続可能な体制にNPO運営方針の見直し議論をNPO内で開始しました.
決算報告は以下のとおりです.今年度は補助金・助成金の申請を行わなかったため,予算規模は小さくなっています.
Business Plan for 2023:
[ダイアログ事業]
10月14日, 15日に第25回福島ダイアログを開催します.会場は,双葉町双葉産業交流センター第会議室とし,オンライン配信も行う予定です.フランスIRSNの協賛を得るほか,日本国内の他の団体とも提携し,これまで以上に,より多くのステークホルダーに関心を持ってもらえるようにする予定です.
[ダイアログ記録保存発信事業]
昨年同様,「第24回福島ダイアログ」の論文投稿を日英両語で行い,国内外へ福島の復興状況の発信を続けると同時に,ダイアログの意義も伝えるように努めます.
[コミュニケーション事業]
本NPO副理事の川俣町山木屋地区菅野源勝さんが行っている山木屋での地域おこし事業や,提携する他の団体との企画と連携,協力することでコミュニケーションを深めます.
[海外交流事業]
2023年9月7〜9日にフランスで開催されるOECD/NEA第3回ステークホルダーワークショップに,理事安東量子がパネリストとして参加する予定です.研究機関や政府組織だけでなく,世界各地の市民社会のNGO等からも多数参加者がある予定で,交流を深めたいと思っています.
[海外交流事業]
2023年11月7〜9日に東京で開催されるICRP Symposium 2023に理事の安東量子が発表者として参加予定です.
[運営]
組織運営体制強化のため,賛助会員の募集を強化し,活動に参加する人や,寄付金収入を増やすことを目指します.また,国内外の別団体との提携も強化していく予定です.ダイアログの活動の意義について,よりわかりやすく伝えられるように,リーフレットの作成やウェブサイトの見直しなども行います.
予算計画は以下のとおりです.運営体制の見直しが落ち着き次第,補助金・助成金申請も行なっていく予定です.
定款変更
持続可能な組織にしていくための運営体制の見直しにともなって,定款を一部修正しました.具体的には,会員メニューの変更です.
- 正会員を個人のみに限定.
- 賛助会員に法人(A)と法人(B)を新設
- 学生さんを対象とする年会費不要のボランティア会員を新設
新しい定款はこちらになります.
新理事就任について
2023年度〜2024年度の理事が選任されました.
理事メンバーは以下の6名になります.
- 理事長 鎌田陽子:安東量子 福島のエートス
- 副理事 菅野源勝 NPO山木屋お気軽ネットワーク
- 副理事 金井裕美子 山木屋ボランティアグループ
- 理事 半澤隆宏 元伊達市役所
- 理事 遠藤眞也 末続地区ふるさとを守る会
- 理事 ジャック・ロシャール 長崎大学
*ジャック・ロシャール氏(長崎大学)が新理事として承認されました.
監事は以下の2名になります.
- 監事 仁志田昇司 元伊達市長
- 監事 平岡英治 東北大学特任教授(非常勤)
新理事より挨拶
新理事ジャック・ロシャール氏から,NPOの理事に就任できたことを光栄に思うことと,今後,NPOのさらなる発展と間接的に福島の復興のために力を尽くしたいとの挨拶がありました.会員・賛助会員を増やすことが重要であること,中長期的には,海外とのネットワークを構築・発展させることがNPOの大切な機能であるとの意見が提起されました.
助言委員会の設置について
総会では,活動に関する意見交換や助言を得るために、国内外のメンバーで構成される助言委員会の設置が決定されました.NPOの活動に関する意見交換を行い,また助言を得ることを目的とします.また委員会は,NPOの活動に関心を持つ国内,国際組織との連携システムを構築,維持し,共同で実施する事業の確認なども行います.
初代委員長(2023-24期)は,フランス原子力防護評価センター(CEPN)のティエリー・シュナイダー氏に依頼し,承諾されました.
総会のまとめ
2023年も,福島の復興プロセスにかかわるステークホルダー間の対話をしっかりと進めていきます.そして,福島の被災地と被災した人たちが立ち向かう長期的な課題に向き合っていくために,組織体構造の強化にも努めたいと思います.
最後になりましたが,ご賛同いただける方は,下記から賛助会員,寄付会員のお申込みもいただけます.どうぞよろしくお願いいたします.