岩波書店から発行されている月刊誌『世界』2024年2月号に掲載された、技術ジャーナリスト星暁雄さんの論考「壊れた対話を取り戻す−原発事故をめぐる対話メソッドと哲学者の思考」のなかに、福島ダイアログの取り組みが紹介されています。
哲学者ハイデガーの「放下」という概念を引きながら、「対話」の意義と意味を哲学的な裏付けから捉え直す論旨のなかで、原発事故後の対話に基づく活動のどこに意味があったのかの例として提示されています。
「原子力のような巨大な問題を前に人々の思考や対話が機能不全に陥」りますが、それに対して「思考し対話するツール」の重要性が論じられています。
丁寧に論じていただき、心から感謝申し上げます。
岩波『世界』は、電子書籍版も販売されているので、ご興味をお持ちの方は、ぜひお手に取ってご覧ください。
『世界』2024年2月号
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