CLI(Commission Locale d’Information)とは、フランスの法律に基づいて,原子力施設ごとに設置される、住民・自治体・専門家が参加する独立した地域情報委員会です。現在、フランス国内には53のCLIが設立され、原子力施設に関する情報の透明化を目的とし、安全性、放射線、環境影響などについて、継続的な情報共有と対話を行っています。
2025年10月23日、フランス南西部のタル=エ=ガロンヌ県にあるゴルフェッシュ原子力発電所を対象とするCLI(CLI Golfech)と、NPO法人福島ダイアログは、覚書(MoU)を締結しました。
参考資料:ゴルフェッシュCLI ウェブサイト 記事
CLI de Golfech et Fukushima Dialogue : un partenariat international au service des dialogues citoyens sur le nucléaire (ゴルフェシュCLIと福島ダイアログ:原子力に関する市民対話を支援する国際パートナーシップ)
本覚書は、原子力災害や原子力施設をめぐる課題に対し、地域住民が主体的に関わる対話のあり方や、情報共有の方法について、相互に学び合い、意見交換を行っていくことを目的としています。
フランスと福島という異なる地域の経験を共有することで、住民参加型の対話と意思決定のあり方を、より深めていくことを目指しています。
今後、具体的な活動は双方で話し合いながら決めていく予定です。NPO福島ダイアログとCLIとの交流にご興味をお持ちの方は、NPO福島ダイアログへのご入会をご検討ください。
タル=エ=ガロンヌ県庁舎で、県議会議長同席で行われた覚書締結式の様子は、以下の動画よりご覧いただけます。
